幽玄洞は、奥州市から車ですぐに行ける鍾乳洞(洞窟)です。中に入るとウミユリ、三葉虫、フズリナ、古代珊瑚などの化石がみられます。それもそのはず、なんと洞窟の地層は3億5千万年前のものなんです。北上川の東側の地層は、はるか昔赤道付近の海底が移動してここまでやってきて、土地が盛り上がってできました。北上川の東側の前沢でもクジラの化石(マエサワクジラ)が発見されています。
洞窟の見どころに、ひょうたん池や水深10メートル以上の地底湖もありますので、ぜひ親子で洞窟探検をしてみましょう!
【豆知識】
ちなみに、日高ななつ星のある北上川の西側はおよそ5千万年前の火山活動によりできました。その証拠に平泉では藤原3代が治めていた平安時代には金が、さらに西側の秋田県湯沢市では銀が採れました(院内銀山)。
さて、皆さんにとって身近な北上川は、歴史が全く違う地層が出合うとても珍しい場所なんです。河原では、両方の地層からできた様々な石が見つかります。「注文の多い料理店」で有名な宮沢賢治も石集めが大好きだったそうですよ。もし河原に行く機会があっても、お子様の手は放さないようにして下さいね。